NUTECオイルとの出会いVOL.1

NUTECオイルとの出会いVOL.1

2000年ごろ、ワタシは10年勤めたFIAT ALFAROMEOディーラーを退社しました。

勤続中は、新車販売拠点責任者・中古車仕入責任者・ディテーリング事業責任者・サービスフロント・整備サービス事業責任者と、経理や事務以外のすべての仕事をしておりました。

そんな時に、お客様から純正指定オイル以外のオイルを入れたいとのご要望があり、社外品の卸元さんと連絡を取り、地元のオイル卸元の所長とお会いしました。

かなり年配の所長で、クセのある方でした(苦笑)

口も悪くて、当方の純正指定オイルなど「ゴミオイル」などと言うので、口論になったこともあります(苦笑)

確かに、各メーカーの純正指定オイルと言うのは、ディーラーにとって利幅の多い商品でもあり、自ずと性能はあまり高いとは言えない「ギリギリの性能を担保する品質」と言うのが実情であり、ある意味ゴミオイルと言うのに間違いはありません。

ですが、それを選んで入れていただいているお客様もいらっしゃるので「そんな酷い言い方は無いでしょう?」と反論もしたりしていました。

しかし、オイル屋一筋の所長の知識も、お客様へのフードバックにはありがたい内容でもあり、様々なオイルに関しての知識を得たのも確かです。

そんな中で、ワタシは所長にも告げずに退職をしたのです。

それから一年ほど経って、どこから訊いたか知りませんが、ローバー岡山の社長に紹介された、親戚のだだっ広い土地を格安で借り、工事現場によくある「スーパーハウス」と言うプレハブと、簡易トイレを同級生から安く売ってもらって開業したワタシの店に所長が訪ねて来たんです。

すでに、各国の有名オイルメーカーの代理店をしておりました。

WAKO`S・MOTUL・TOTAL・ELFなど、一流と言われているオイルメーカーです。

なので、所長のススメて来る聞いた事の無い新興メーカーであるNUTECに、特に強く惹かれたワケでもありませんでした。

正直、今でもそうなんですけど、パッケージがダサい(笑)

なので、サンプルでいただいたZZ-01を代車にでも使うと言う約束をして受け取りました。

その時に入れた車両は、ホンダのトゥデイでした。

下取りでいただいた車両で、マニュアルシフトと評判の良いエンジンとで、意外と人気のある代車ではあったんですが、いかんせんエンジンはもう死亡寸前で、白煙を噴きながら走っていましたので、次の車検には廃車する予定でした。

オイル交換時には、抜いたオイルの少なさに驚きました。

白煙を噴いていると言うことは、ピストン内部にオイルが漏れ出しており、それが燃焼している証拠ですので、そりゃ量も減ります。

大丈夫かな?と思いつつ交換をした次第です。

そんな代車を、友人であり飲み友達のある人物にFIAT PANDA4×4の整備の代車に出したんです。

その友人は、元日本グランプリに出場した2輪のプロライダーであり、岡山TIサーキット(現岡山国際サーキット)の支配人をしていた車好きのエンスージャストです。

代車に出した数日後に電話が掛かって来ました。

「なんか文句でもいうのかな?」と思いつつ電話に出ると、意外な事を言うのです。

「ミズコウ!あの車おもろいな!すごいエンジン回るぞ!あれ出してくれてありがとう!」って言う電話でした(笑)

その後、整備が終わったので引き渡しをし、そのトゥデイが戻って来ました。

その人物が帰ったあと、エンジンかけっぱなしのトゥデイを見てみると、マフラーから白いモノが噴き出ていたんです。

「もうダメだこりゃ」と思いながら近づくと、それはオイルの焼けた白煙じゃなくて、白く噴き出る蒸気だったんです(驚)

マフラーから蒸気が出ると言うことは、新車のように「完全燃焼をしている」証拠でもあります。

新車みたいな車の後ろを走ると、水や蒸気をマフラーから出していることがあるでしょう?

それが、あの死亡寸前と思われたトゥデイのマフラーから出てるんです!!

こりゃなんだ?と思いつつ、件の所長に電話したんです。

「あぁ、それNUTECのオイル入れたら内部を洗浄してくれるんで、恐らくピストンリングのカーボンが取れて、圧縮が正常になったんでしょう。NUTECオイルでよくあるやつですわ」とい余裕の返答が(苦笑)

なんか、悔しいので、その場で取り扱うとは言いませんでしたが、お客様を巻き込んでNUTECオイルの実力をテストしだしたんです。

それはもう、驚きの結果でした・・・。

詳しくは、次の記事でご紹介しますね。

 

 

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